【演技で人前で緊張しない人に】
今回は、演技をするとなぜ、人前で緊張しなくならなくなるのかについて解説していきたいと思います!
「場慣れ」による緊張の軽減

人前で話すことに緊張するのは、単純に「慣れていない」ことが大きな原因です。
例えば、初めての場所や初対面の人と話すときに緊張するのと同じように、人前で演じることも最初はプレッシャーを感じやすいものです。
しかし、演技を繰り返すことで「人前に立つこと」や「多くの視線を浴びること」が当たり前の環境になり、次第に不安や緊張を感じにくくなります。
これは、スポーツや楽器の練習と同じようなものです。最初はぎこちなくても、何度も経験するうちに自然と動けるようになるのと同じで、演技を続けることで「人前に立つこと」が特別なことではなくなり、リラックスできるようになります。
つまり、緊張しなくなるためには「慣れる」ことが何よりも大事で、演技の経験を積むことがその最適なトレーニングになるのです。
因みに、私(講師の小川)はむしろ人前に立つことが快感になってしまっています……(笑)
役になりきることで「自分」を忘れられる
人前で話すときに緊張する理由の一つは、「自分がどう見られているか」を気にしすぎてしまうことです。
「変に思われたらどうしよう」「間違えたら恥ずかしい」と考えると、不安が大きくなり、体がこわばってしまいます。
しかし、演技では「自分」ではなく「役」として話し、動くことになります。例えば、自信満々な社長の役や感情を爆発させる役を演じるときは、普段の自分の性格とは関係なく、その人物として堂々と振る舞う必要があります。
これにより、「自分はどう思われるか」という意識が薄れ、自然と緊張が和らぎます。まるで「仮面」をかぶるように、自分ではなく役の気持ちで動くことで、人前でも堂々と振る舞いやすくなるのです。
また、演技の経験を積むことで「いろんなキャラを演じられる=どんな場面でも対応できる」という自信につながり、普段の生活でも緊張しにくくなっていきます。
「この場面ではこの役でいこう」って決めて望めば自然と緊張はしなくなっていきますよ!
瞬発力と対応力が鍛えられる

人前で緊張してしまう理由の一つに、「何か予想外のことが起きたらどうしよう…」という不安があります。例えば、スピーチで言葉に詰まったり、思わぬ質問をされたりすると、焦って頭が真っ白になってしまうことがありますよね。
しかし、演技の経験を積むと、この「予想外の出来事」に対する瞬発力や対応力が自然と身についていきます。
例えば、舞台で共演者がセリフを間違えたり、アドリブを入れたりした場合、その場で素早く反応し、違和感なくストーリーを続ける必要があります。即興劇(エチュード)では、台本がない状態で相手の言葉や行動に合わせて演じるので、とっさに考えて動く力がどんどん鍛えられていきます。
DramaClubのレッスンでもエチュードは頻繁に行います!
このような経験を積むことで、普段の会話や仕事のプレゼンなどでも、想定外の状況に対して冷静に対応できるようになります。結果として、「何が起きても大丈夫!」という自信が生まれ、人前での緊張が少なくなるのです。
余談ですが、私(講師の小川)は無茶ぶりに凄く強くなりました…(笑)
声や表情のコントロールが上手くなる
人前で話すとき、緊張すると声が震えたり、小さくなったり、表情がこわばってしまうことがありますよね。これは、普段意識せずに使っている「声」や「表情」をコントロールできていないことが原因です。
演技では、役の感情やシーンに合わせて声のトーンや大きさ、表情を意識的に使い分ける練習をします。
例えば、
・力強い声で堂々と話す
・柔らかい声で優しく語りかける
・驚きや喜びの表情をしっかり表現する
・沈黙の中で感情を伝える
といったことを繰り返し練習することで、自分の声や表情を自在にコントロールできるようになります。
このスキルが身につくと、緊張していても「堂々とした声」「落ち着いた表情」を意識的に作れるようになり、相手からも「自信がある人」に見られます。結果的に、自分でも「大丈夫そうだ」と感じて、緊張が和らいでいくのです。
つまり、演技のトレーニングを通じて「声と表情の使い方」を学ぶことで、人前でも落ち着いて自分を表現できるようになり、緊張をコントロールしやすくなるのです。
「失敗しても大丈夫」と思えるようになる

人前で緊張する大きな理由のひとつが、「失敗したらどうしよう…」「間違えたら恥ずかしい…」という不安です。特に、人前で話すことに慣れていないと、「完璧にやらなければ!」とプレッシャーを感じやすくなります。
しかし、演技の世界では「失敗はつきもの」です。
例えば、
・セリフを忘れた! → アドリブで乗り切る
・間違えたけど、意外とウケた!
・演技を変えてみたら、さらに良くなった!
といったように、失敗が新しい発見につながることが多いのが演技の特徴です。
また、演技を繰り返していくと、「間違えても意外となんとかなる」「失敗しても笑って済むことがほとんど」ということを実感できます。すると、「ちょっと失敗しても大丈夫」と思えるようになり、人前でのプレッシャーが軽減されていきます。
こうした経験を積むことで、普段の生活や仕事でも「失敗を恐れずに挑戦できるマインド」が身につき、人前でも自然とリラックスできるようになるのです。
「失敗=挑戦の数」と超ポジティブな考え方が出来るようになりますよ!
まとめ
演技をすることで「人前に出ることに慣れる」「自己意識を減らせる」「対応力がつく」「表現力に自信が持てる」「失敗を恐れなくなる」といった力が身につき、結果として緊張しにくい人へと変わっていきます。
演技の経験を積むことは、プレゼンやスピーチ、日常の会話でも役立つので、ぜひ挑戦してみてください!